風車のようなアンテナの物語

pollux

2023年11月04日 14:34

11月4日

QTH:綾瀬市綾瀬スポーツ公園
6:20~11:10

風車ンテナ試作4号(5エレ八木型)
10/17日に可動テストは終えていたが
肝心な交信テストは先送りとなっていた。

可動テスト①
可動テスト②

本日、満を持しての交信トライ~



WWRアンテナのトップに配置。
18MHzに合わせてCQ…ノーメリ
Xで発見、GFG局が28MHzに!!

まさかまさかのチャンス!!!

WWRアンテナのロッドを縮めてコイルもバイパス。
同調点を28に持って来れたのでリグのチューナーON。
無事に作動してくれてスタンバイOK。



peak52QSB、10回くらい呼ぶも届かず。
KQI局の後押しもありなんとか交信成立!!

太平洋を越えました

EB
かながわHI173局
よこはまLS45局

29MHzSSB
***GFG局 52/41 ロサンゼルス
CBL
***KQI局 53 花桃の丘
***AME局 53 花桃の丘


CB
おきなわKC736局 57/57 沖縄県中城村浜漁港

ありがとうございました!!

こういう自作系のアンテナは
取ってくれる相手局に多大な負担を強いてしまう。
今回もかなり厳しい中、QSBの山でギリギリ届きました。

本当にありがとうございました。



風車のようなアンテナ{風車ンテナ}の道のり


試作1号(ツインプロペラ型)
RHM10にかぶせて5W18MHzGWQSO成功。
RHM10にかぶせて50W7MHzDXQSO成功。
WWRアンテナにて直接給電50WGWQSO成功。
まずは試作1号で目標を達成。


次に試作2号(風見鶏型)
いきなりRHM10にかぶせて50W送信テスト成功。
しかしSWRのギザギザが安定しない。
左右非対称だと効率が悪いのかも知れない。



そして試作3号(V型)
RHM10にかぶせて50W18MHzDXQSO成功。
1号、2号より明らかに安定感がある。
WWRアンテナとの組み合わせを試す間もなく
試作4号に着手。



試作4号(5エレ八木型)
RHM10を使うとうまくいけちゃうので
いきなりWWRアンテナで18MHzドンピシャ同調。
その後強引に28MHzに持って行き
50Wで8000km越え(太平洋越え)DX成功!!



 風車ンテナシリーズの実践で得られたさまざまな事象を、上級アマ資格を保有されている複数のOM局と考察しました。まずGWがフェイクDXとも言えるようなQSBを伴うこと。そのことから位相の変化か指向性の変化か、何がしかの不安定要素があると推察。これは風車ンテナ特有の個性(向きが変わりプロペラが回る)に起因すると思われ、SWRのギザギザでも不安定感は見て取れるので予想通りと言えば予想通り。
 OM各局はおそらくキャパシティハットの役割が大きいのではないかと進推。エレメントであるとともに容量環の役割をしている。事実、ノイズ軽減は感じられたし波長に対するエレメントの短縮化が見られた。表面積で言うとワイヤーや細いステンレスロッドなどとの比較で数十倍~数百倍にも及ぶ面積を稼いでいる。エレメントと言い切るには極端すぎる容姿なので大容量なキャパシティハットなのかも知れない。
 今の段階では詳しい作用や指向性などは視覚化できないので、90度の方向でエレメントを足してみるとかトップ部ではなくベース部を風車にしてみるとか、風向きがコロコロ変わるフィールドで検証してみるとか、発展的な実験ができれば特徴はさらに絞り込めるかも知れないと助言を得ている。でもそういうのは大変そう…(冷汗)
 まずはWWRアンテナに組み込んで50WでDXQSOするという目標が達成できたのでアンテナ作りって本当に面白いなと実感している。難しいことはわからなくても電気を通す素材ならなんだってアンテナになるんだと再認識できたし、Xを通して多くの方々に「アホだけど楽しそう」とワクワクしてもらえた感じがとても嬉しい。1~4号の中で今後も試したいのは3号と4号。逆に言うと1号と2号はボツ!!(笑)
 最後に、本来自作アンテナが目指すべきは「効率」を大前提とした「独創性」であったりベーシックなアンテナ技術に則ったオリジナルであるべきですが、こういった突飛な視点からの取り組みもまたアマチュア無線という趣味の世界ではいい意味で許される脱線というか暴走というか、笑ってもらえる自己満なのかななんて思ったりしています。ただくれぐれも、お相手をして下さる方への感謝は絶対です。突如として謎に弱く不安定な電波が降り注ぐのですから…。
ありがとうございました!!




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